この記事では、バレエの発表会にかかる費用が高くなる理由と、費用を抑えるポイントを考察しています。
参加費用はおおまかに聞いていいたんですけど、こまごまとした費用もばかにならない感じです。
あとからかかるものもあると聞いて焦っています。
なんでこんなにかかるんでしょうか。
そもそも発表会がある習い事は限られてきますしね。
初めての場合は、何にどのくらいかかるのかもわからないので不安にもなりますよね。
この記事では、元バレエママからの目線で、バレエの発表会の費用が高くなる理由、ホームページに載せていない理由、抑えるためのポイントなどを考察しています。
発表会にかかる費用が気になる方は参考にしてみてくださいね。
バレエの発表会の費用はなぜ高くなるのか。。
【バレエの発表会】の大きな目的のひとつは、『バレエを頑張ってきた今までの成果を舞台上で踊り、家族や親せき、友達や知人に観ていただく』という事にほかなりません。
そして、この目的を実現させるためには、どうしても多くの費用がかかってきてしまいます。
バレエの発表会の費用が高い理由1:会場費・人件費
まずは、この『舞台上で』に相当な費用がかかります。
会場費は、借りる会場の大きさなどにもよりますが、一定額かかってくるのが基本です。
人件費は、舞台監督・音響・美術・照明など、プロにおまかせする部分ですね。
他の習い事でも、ピアノなどの音楽発表会などと違って、バレエの場合は踊れるだけの舞台の広さが必要ですし、舞台装置や進行などにも気を配らないといけません。
この部分は、生徒側ではどうすることもできません。
生徒の人数が多いほど、少しお安くなるかもしれませんが、
生徒が多ければその分会場も大きくするケースが一般的かと思うので何ともいえません。
バレエの発表会の費用が高い理由2:印刷物・衣装
印刷物=パンフレットやポスター・チケットなどは、業者に依頼すると最低単位が決まっています。
大抵の場合1000部~というのが一般的です。
そんなにいらないので500部でいいですといっても同じ料金だったりします。。
衣装=レンタルの場合が多いですが、場合によっては新調するケースもあります。
レンタルは、業者から借りる場合と、教室で持っている衣装を借りるケースがあります。
いずれにしても、一着当たり五千円~一万円、一万五千円ほどになります。
新調すればそれなりの費用になりますが、次からは教室からの貸し出しという形になります。
印刷物や衣装は、費用を抑えるために手作りしている教室もあるようです。
そして、そのお手伝い(もしくは全面的に任されている)が保護者だったりします。
当然、時間がとられます。
どちらが良いかは人それぞれですね。
(小さな飾りをちょっと縫い付けるくらいはありましたけど)
フルタイムで仕事をしていたので、費用は多少かかったけれど、こういった時間が取られなかったのはとても助かりました。
バレエの発表会の費用が高い理由3:ゲスト・外部振付家等
最近は、バレエを習う男の子も増えてきましたが、やはり大半は女の子です。
中高生になると、男性と組んで踊るパドゥドゥの練習のために、発表会で男性ゲストと踊ります。
個人的に一緒に踊ることのない小さな子たちはあまり該当しないので、費用が上乗せされるという事はないと思いますが、長く習っていくとこのような費用もかかることは覚えておいた方がよいかもしれませんね。
ただ、一緒に踊らないとはいえ、幕物になれば、どうしても男性ダンサーが必要になってきます。
また、コンテンポラリー作品など外部の振付家の先生にご指導いただく場合もあります。
そしてこれらのレッスン代、振付代、移動のための交通費、遠方であれば宿泊費などがかかってきます。
これらは、出演料に含まれてくる場合が多いかなと思います。
バレエの発表会の費用が高い理由4:チケットノルマ
このチケットノルマは、無い場合も多いですが、ある場合は要注意です。
チケットが有料の場合に生徒にも割り当てられます。
生徒の人数、出演する役柄などによっても割り振られる枚数や金額は変わってきます。
主役・ソリスト級になると何十枚と割り当てられることも。
金額にもよりますが、チケット代の半額程度の金額で買取になるケースが多いようです。
もちろん、そのチケットを売れば元は取れます。
とはいえ、ただで見に来てもらうだけでもハードルが高いのに、ましてやチケットを買ってもらうというのは現実的にはかなり厳しいかなと思います。
バレエの発表会の費用が高い理由5:見えにくい都度の出費
教室に支払う大きな費用以外に、意外とかかるのが発表会までの期間、いえ発表会後まで、ちょいちょい必要になる費用です。
これらは、教室に支払うものではなく、発表会当日に必要になるものだったり、個人で購入したりするものの費用になります。
- 発表会当日・ゲネの際のお弁当代
- 発表会の際の保護者会・母の会からのお花代・お礼
- 発表会のDVD代・写真代
- シューズ代・タイツ代・メイク用品代・ほかバレエ用品代
- 発表会の際に使用するいろいろなもの
- 交通費
- 打合せ時の飲食代
- 発表会の際の親の服装代
- 観に来てくれた方へのお礼
ざっとあげてもこれくらいのものがかかってきます。。
ただし、節約できるのもこのあたりだったりするので、費用を抑えるにはこのあたりを検討することが大事になってきます!
バレエ発表会の費用が記載されていないのはなぜ?
これは私の勝手な考察になりますが、発表会の費用全体は教室側もはっきりわからない!というのが正直なところなのではないかと思います。
そんな~と思うかもしれませんが、その時々の発表会の内容と生徒の人数によっても変わってきてしまうからです。
特に、生徒数が少なめな教室ではそれが顕著です。
逆に、ホームページに発表会費用10万円と記載があったとして、実際はもっとかかってしまって追加徴収したら、記載と違う!となってしまい、苦情が来るとまでは言いませんが、不満も持たれる可能性もあります。
はっきりしていないことは掲載しない方が無難ということでしょう。
発表会の費用を確認する場合は、教室に支払う費用の概算だけでも確認しておくと安心かなとは思います。
気になる方は、教室を見学する際に先生に確認するか、送迎に来ている保護者さんに聞いてみましょう。
バレエの発表会費用・教室側が支払う費用と収入源
ここで、バレエの発表会の費用がどうしてこんなにかかるのかを考えるために、バレエ教室側の収支などがどうなっているかを簡単にみてみたい思います。
興味がない方はスルーしてくださいね。
バレエの発表会に限らず、何かを催すには費用がかかります。
そして、その費用をだれが負担するかという事になりますよね。
バレエの発表会もしかりです。
バレエの発表会は、発表会にかかる費用を生徒全員で負担するというのが基本的な考え方です。
慈善事業ではないので、先生への報酬も必要です。
バレエ教室側から見ると下記の表のような感じかなと思います。
【バレエ教室の収支一覧表】
※収入
| ※支出
|
※利益
|
- 左側 :教室の収入源。生徒が支払う発表会代はこちら
- 左の収入源から左上部の経費を引いたもの:教室の利益
- 右側上部:教室が業者などに支払う経費
生徒の人数に関わらず、いろいろな経費がかかってくることがわかるかなと思います。
発表会の費用は、その時の演目や生徒の人数などによって流動的になるため、一概にいくらかかります!と言えないのが教室側の本音なのかなとも思います。
バレエの発表会の費用を抑えるには
教室に支払う費用や、必要なもので金額が決まっているものは抑えることができません。
抑えることができるのは、前述の見えにくい都度の出費とチケットノルマです。
見えにくい都度の出費で抑えられるもの
写真代
写真に関しては購入は自由というところがほとんどです。
全く買わなくても問題ないと思います。
それでも、可愛らしく写っているのをみたら欲しくなりますよね。
でもここは予算を決めて購入しましょう。
タイツ代
発表会用のタイツは、色やメーカーの指定があることも多いです。
確認してからの購入が必須です。
練習時のタイツは、ネットなどで売られているお安い物で十分です。
(ただし、丈夫なものを口コミなどで探すこと)
メリハリをつけて購入しましょう。
メイク用品代
タイツと同様に、教室側から色やメーカーの指定があることが多いです。
確認してから購入しましょう。
また、化粧下地やブラシなどママの持ち物で代用できるものはそれを使うことが賢明です。
年に一度しか使わないのに買うものはもったいないかなと思います。
バレエ用品代
発表会の日程が決まると、何かとバレエショップに行く機会が増えるもの。
お店に行くと、かわいいものもたくさんあったり、つい新しいレオタードなどを買ってあげたくなったりするかもしれませんが、購入前に本当に必要かどうか考えましょう。
発表会の費用は、後から請求されるものもあったりします。
不要な出費はできるだけ抑え、必要最低限のものにするように心がけることが大切です。
発表会の際に使用するいろいろなもの
バレエ用品以外にも、持っていなかったら購入しないといけないものもあったりします。
レジャーシートや、ストローキャップ、ひとくちおやつなどの食べ物、ソーイングセットなどなど、、
代用できるものがあればそれを使いましょう。
打合せ時の飲食代
発表会が近づくと、当日のお手伝いをする保護者の係が決まったりして打合せをするケースがあります。
また見学会や日々の送迎時の前後に、教室のママ友とちょっとカフェへなんてケースも増えるかもしれません。
一回一回は少額でも、積み重なれば大きな出費になります。
誘われても、3回に1回は断るなどしてほどほどに。。
発表会の際の親の服装代
発表会の際にお手伝いする係によっても服装は変わってきます。
裏方(楽屋や衣装など)に場合はさほど気にすることは無いかもしれませんが、
受付など表に出る係の場合はそれなりの服装をしないといけません。
とはいえ、新調する必要はなく、持っているもので大丈夫です。
きちんと見えて清潔感があれば問題ないと思います。
レンタルという方法もあります。
ここは賢く利用しましょう!
観に来てくれた方へのお礼
お礼といっても、高額なものでなくて良いと思います。
数百円くらいのお菓子をきれいにラッピングして渡しましょう。
お花などプレゼントを頂いた時は、それなりのお返しが必要かとは思います。
ただ、有料のチケットを無料でお渡ししたのであれば、小さなお返しでもよいのでは?と私は思います。
チケットノルマを攻略(笑)
チケットが有料な場合で多いのは、バレエ団付属の教室や、数年に一度の全幕物の舞台の際というケースかと思います。
ただ、子どものバレエの発表会の延長のような公演のチケットを売るのは気が引ける方も多いのではないかと思います。
下記3つの方法のうち2つは、私が実際に経験した攻略法です(笑)
ただ、正規の金額で購入してもらう勇気は無く、半額でお願いしてました。。
プレゼント不要条件で購入してもらう
何年か習っていて、発表会を何度か経験していると、毎回観に来てくれるお友達や知人がいたりすると思います。
その方がいつもプレゼントを用意してくださっているようなら、プレゼントはいらないという条件で、チケットを購入してもらえないか聞いてみてはいかがでしょう。
プレゼントは、用意する方もいろいろ考えてそれなりの出費も伴います。
チケットを買うことで、その手間が省けるならこころよく応じてくれるかもしれません。
他の教室でバレエを習っているお子さんの保護者に聞いてみる
学校や塾などで、他のバレエ教室でバレエを習っているお子さんの保護者さんと仲良くなって、その子が習っているバレエ教室のお友達や保護者さんで観に来てくれる方を取りまとめてもらうという方法です。
バレエを習っている子やその保護者さんは、バレエに興味がある場合がほとんどです。
全く興味のない、学校のお友達や保護者さんを誘うよりハードルが下がるかなと思います。
祖父母に泣きつく(笑)
私の父母は遠方だったのでこの方法は使えませんでしたが、
おじいちゃんおばあちゃんなら数枚くらいは購入してくれるかもしれません。
ここは甘えてみてもよいのではないでしょうか?
かわいい孫のためならお友達を誘って観に来てくれるかも。
最後に
ここまで、バレエの発表会にかかる費用が高くなる理由や、費用を抑えるポイントを考察してきましたがいかがだったでしょうか。
バレエの発表会には、どうしても最低限の出費が伴います。
これは、舞台芸術というバレエの特徴から仕方のない部分でもあります。
ただ、この舞台芸術であるバレエに、発表会というかたちで関わることで、
子どもも親も、多くの経験ができ、感動し、感動を与えることを体験します。
発表会前のレッスンでの葛藤や充実感、連帯感、舞台前の緊張感、舞台上で踊るという経験、そして舞台を終えた後の高揚感、達成感、疲労感、充足感、、、
あげたらきりがないほど、多くの経験をします。
この経験には、正直値段は付けれないな~と個人的には思います。
子どもには、多くのことを経験して、心豊かに育ってほしいと思う保護者さんがほとんどではないでしょうか。
とはいえ、なるべく費用は抑えたい!というのが本音ですよね。
抑えれるところは抑えて、バレエの発表会を上手に乗り越えましょう!