この記事を読んでいただくと、初めてのバレエ留学に海外バレエ学校のサマースクールがおすすめな理由がわかります。
バレエ留学が、憧れではなく現実的に考えるきっかけになり、
お子さんも親もモチベーションアップにつながります。
バレエを頑張っているほとんどのお子さんが憧れるといっても過言ではないのがバレエ留学ですよね。
将来の留学に備えてサマースクールに参加させるのはありでしょうか?
とはいえ出場したコンクールでは決選にはいけるけど入賞できるレベルではありません。
バレエ留学なんて本当にできるんでしょうか?
スカラシップや入学許可がもらえるコンクールに出場しても、
それらを頂けるのは限られたごく一部の人たちだけ。
そんな現実からバレエ留学をあきらめる人もいるようです。
でもちょっと待って。
そんなお子さんにおすすめなのが、バレエ学校のサマースクールです。
ここでは、バレエ留学を希望しているお子さんをお持ちの保護者の方へ、
サマースクールの概要と、長期留学の前にバレエ学校のサマースクールへの参加がおすすめな理由を解説していきますね。
海外バレエ学校のサマースクールの概要
世界中のバレエ学校で毎年のように行われているサマースクール。
以前よりも、日本人を受け入れているところが多くなっている印象です。
ここでは、サマースクールの概要をざっくりお伝えしますね。
開催時期・期間
開催時期は、国やバレエ学校によっても違いますが、
だいたい6月末~8月にかけて行われています。
期間は1週間くらい~約1か月と、これもまたバレエ学校によって違います。
個人的には、せっかく海外までいくのだから、最低でも2週間くらいはあった方がいろいろな経験ができるのでは?と思います。
オーディションの有無
基本的には、事前に書類や写真・DVDなどを送って、
審査に通過した場合のみ参加できるケースが多いです。
逆に、審査のないサマースクールは誰でも来て良いということになるので、
レベル的には高いとはいえず、プロダンサーを目指しているならば参加する意味はあまりないかな?と個人的には思います。
とはいえ、長期留学に比べると、学校にもよりますがハードルが下がる傾向です。
カリキュラム
クラシック、ポワント、レパートリー、キャラクター、コンテンポラリー、パートナーリングなど、(期間や年齢によっても多少違ってきます)
クラス以外にも、アクティビティが用意されているケースもあります。
アクティビティは、地域にもよりますが、ビーチへ行ったり、バレエ鑑賞、ミュージカル鑑賞、映画鑑賞、ショッピングなどなど、、
参加するかは選択制になっているようです。
滞在先
これもバレエ学校によってさまざまで、
バレエ学校の寮、近隣の大学の寮、シェアハウス、ホテルなどです。
長期になると、年齢によってはホームステイ必須の国もありますが、
短期の場合それは少ないようです。
費用
バレエ学校へ支払う費用
- 授業料 ・・・ 学校や期間、レートによります。
目安:1週間=約7万円位~9万円位 - 滞在費用 ・・・ 目安:1週間約6~8万円位(食費込みで)
- 食費 ・・・ 滞在費用に含まれているケースがほとんどです。
- アクティビティー費用 ・・・任意
※1$=約100円で計算
個人で手配する費用
- 渡航費用 ・・・地域による。格安航空券やマイルでお安く購入しましょう!
- 保険料 ・・・短期なので、我が家の場合は旅行保険に加入しました。
1か月で2万円ほど - おこずかいなど ・・任意 クレジットカードがあると便利です。
ここでは、留学費用のみについて書いていますが、
エージェントを利用してサポートしてもらう場合はその費用や、
オーディションに必要なDVDを撮影するために借りたスタジオ代など、
事前準備の費用が別途かかってきます。
申し込み時期
早いところでは、前年11月くらいから募集しているところもあります。
多くは年明け~3月くらいには締め切るところが多いようです。
とはいえ、募集人数に空きがあれば、締め切りを過ぎていても大丈夫なところもあります。
そこは問い合わせて確認してみましょう。
初めての【バレエ留学】にサマースクールがおすすめな理由
ここからは、初めてのバレエ留学にサマースクールがおすすめな7つの理由を解説していきますね。
おすすめ理由1:長期留学の練習になる
バレエ留学と聞くと、長期の留学を考えるケースが大半ではないでしょうか。
確かに、海外のバレエ学校は2年~3年といった年単位のカリキュラムが組まれています。
それとは別に、バレエ学校が夏休みの間に行われるのがサマースクールです。
日本に比べて夏休みが長い海外では、バレエ学校に限らずサマースクールは一般的なようです。
サマースクールの期間は、地域やバレエ学校により異なりますが、
2週間~4週間が多いようです。
いきなりの長期留学は、ティーンのうちはいろいろな面でハードルが上がります。
サマースクールであれば短い期間なのでチャレンジしやすいです。
おすすめ理由2:期間が短いので、年齢が低くてもそこまで心配ない
バレエ留学を希望しているとはいえ長期となると、中学生以下の場合、
学校の問題や精神的にも未熟なので、親としては心配ですよね。
その点、サマースクールであれば、期間が短いのでさほど心配はありません。
ホームシックにならないかな?クラスについていけるかな?お友達はできたかな?
など、心配ごとは尽きないとは思いますが、逆に、親も子離れの準備をするチャンスです。
親も子も、短期間でも離れてみて見えてくるものもあります。
子どもも、親と離れて海外で生活することで、親のありがたさを感じるのではないでしょうか。
おすすめ理由3:宿泊先が決まっていて食事つきなので安心
宿泊先
バレエ学校に寮がある場合はそこを利用します。
無い場合は、近くの大学の寮、貸し切りの学生寮やアパートメント、ホテルなどになります。
ホームステイの場合もあります。
家具や必要な大きいなものは一通りそろっている場合がほとんどです。
(大学の寮が宿泊先の際に、掛布団や枕を用意するように説明書に書いてあるところがあってびっくりしたことを覚えていますが、、、)
平日は、宿泊先と学校の往復のみがほとんどで、
少し離れた場所にある場合はバスでの送迎が付いていることもあります。
食事
朝晩の2食はついているケースがほとんどです。
ランチは含まれている場合と、要・不要を選ぶ場合があるようです。
自炊というところはほぼないと思います。
長期留学の場合、この食事問題は結構重要になってきますが、
サマースクールであればここはあまり問題ありません。
ただ、偏食ぎみの子や、現地の食事が合わなかったりすくことも考えられるので、
簡単にできる日本食(乾燥味噌汁やレトルトご飯など)の準備はしていった方がよいでしょう。
おすすめ理由4:外国の文化や生活様式、雰囲気を感じることができる
旅行で海外へ行ったことのある子供もいるとは思いますが、旅行で観光地を巡るのと、
バレエ学校でバレエを学びながら滞在して生活するのでは全く内容が異なります。
外国人の先生やお友達と積極的にコミュニケーションをとったり、
生活様式の違いを目の当たりにしたり、
日本では絶対に経験できないであろうことを、この年齢の時に感じることは、
長い人生において、子どもにとって間違いなくプラスになると思います。
おすすめ理由5:英語(もしくは現地の言語)に慣れ親しむことができる
たったの2週間~1か月ではありますが、たとえ日本で英会話教室に行っていたとしても、
現地で生活しながらコミュニケーションをとることとは全く違ってきます。
バレエ用語自体は共通の言語なので、ついていけないということは無いと思いますが、
先生の注意や説明などは英語などのことが多いです。
最初は理解できなくても、一生懸命聞こうとするうちに耳が慣れてきます。
そしてこの経験が、長期留学に生きてきます。
おすすめ理由6:海外に友達ができる
初めはぎこちなかった外国人の生徒とのコミュニケーションも、
一緒ににレッスンしたり生活したりしていくうちに、だんだんと仲良くなって、
留学が終わる頃には親しくなっていることでしょう。
今はSNSで繋がっているので、留学を終えても仲間意識は高いまま継続されます。
これもまた、その先の人生で宝物になります。
おすすめ理由7:将来を迷っている場合の判断基準になる
プロバレエダンサーになるにはいろいろなハードルがあります。
技術、表現力、芸術性、バレエに向いている体型、体力や身体能力、精神力などなど多岐にわたります。
中学生、高校生の頃までにコンクールなどである程度結果が出ていれば、進路決定もさほど難しくないかもしれません。
でも、ずば抜けてはいないけど悪くもない。
全ての素質があるわけではないけど長けているところもある。
そんなどちらかといえば中途半端な感じだとなかなか先を決めれないのではないかと思います。
そこでほとんどの子どもたちがコンクールに出続ける方向にいっているのでは?とも思ったりします。
もちろん、次のコンクールで良い成績が出てその先のバレエへの道へ結びつくこともあるかもしれません。
ただいつまでも結果が出なかったら、、、いつを最後のコンクールにするのかなかなか踏ん切りがつかないのではないでしょうか。
何度か書いたことがありますが、我が家の長女の場合、サマースクールから帰国した時(当時高校3年生)にバレエは辞めると言ってきました。
理由は、
①長期留学の許可が下りなかった
②海外の子と比べてアンディオールが足りていないと思った
の2点でした。
①と②は絡み合っていて、踊り自体は自分の方が上だと思うけどアンディオールのできている海外の子の方が長期留学生に選ばれたということ。
自分はバレエに向いていないんだと強く思ったそうです。
そのすぐ後に、ビデオオーディションに受かっていく予定にしていたヨーロッパのバレエ学校の現地オーディションにも行かないと言い出したくらいでした。
せっかくビデオで合格したんだから行ってきたら?と話して、現地へ行って受かったわけですが、、、
ある程度の年齢、もしくは進路を決定する年齢だと、親があれこれ言わなくても自ずといろいろ考えるようです。
サマースクールは、そのよいキッカケになるように思います。
おすすめ理由8:長期留学の可能性もある
バレエ学校にもよりますが、サマースクールが長期留学のオーディションになっているところは多いです。
生徒の方としても、サマースクールに参加してみて、学校の内外の雰囲気や先生との相性などを確認することができるというメリットがあります。
サマースクールへの参加を長期留学の足がかりにしよう
ここまで、初めてのバレエ留学にサマースクールをおすすめする理由を書いてきましたがいかがでしたか?
サマースクールに参加することで、少し先が見えてくる気がしませんか?
とりあえずその直後の、事前に申し込んで現地オーディション参加の許可をもらっていたヨーロッパのバレエ学校の受験に、落ちても記念になるからと受験して合格したという経緯があります。
サマースクールの費用は決して安くはありませんが、長期留学に比べたらそこまでではありません。
コンクールに何度も出る費用を考えたら、その費用でサマースクールへ参加することの方が、
長い人生、広い視野という点で見ればよほど子どもの成長や経験につながるのではないかと私は思います。
子ども自身ではなかなか選択できない、決めきれないことも、
親の助言で目の前が開けてくることがあります。
バレエ留学や進路のことで悩んでいる子どもさんに、バレエ学校のサマースクールへの参加を親の方から提案してあげてみてはいかがでしょうか。
サマースクールへ参加することで、子ども自身もいろいろと見えてくるものがあると思います。
また、ひとつのことをやり切ったという事は、確実に子どもの自信にもつながります。
海外のサマースクールの詳細は、別記事にしていますので参考にしてみてくださいね。
これからも、お子さんのバレエ生活が素晴らしいものになることを応援しています。