この記事を読んでいただくと、個人で海外バレエ学校のサマースクールへの申し込む手順を知ることができます。
長期留学を考えている方にも役立つ内容になっているかと思いますので参考にして頂けたら嬉しいです。
海外のバレエ学校への留学は、バレエを習っている子どもなら憧れですよね。
できることならコンクールなどでスカラシップをもらって、お安く留学させれたらと思っている保護者の方も多いのではないでしょうか?
ただ、コンクールに出場してもスカラシップをもらうことはなかなか難しいといういう現実があります。
また、いきなりの長期留学は、子どもも親もちょっと不安という方もいることでしょう。
コンクールでバレエ学校の入学許可やスカラシップを頂くことはとても難しいと感じています。
国内開催のバレエ学校オーディションも受けてみましたが、留学許可をもらった人はほんの数名でした。
いろいろ考えて、せめてサマースクールだけでも参加することはできないかと、留学エージェントも調べて検討しましたが、かなりのお値段で正直迷っています。
留学費用以外にかかる費用はなるべく抑えたいと思っています。
個人で申し込んでみようかとも思いますが、方法がよくわからなくてどうしたものか悩んでいます。
我が家の娘もそうでした。。
エージェントを利用すると、当たり前ですがお値段が高くつきます。
いろいろなサポートをしてもらえるのですから当然と言えば当然です。
ただ、ポイントさえわかれば、個人で申し込むことはそこまで難しいことではありません。
実際、我が家も最初の年(実際は怪我をしてしまい行けなかったんですが)に、
個人で格安でサポートしてくださっている方にお願いしてだいたい要領がわかりましたので、翌年のサマースクールは娘とふたりで手続きしました。
7~8年前ですが、全てインターネットでの申し込みでした。
ちなみに当時の娘も私も英語力は中学生レベルでしたがなんとかなりました。
今は翻訳もインターネット上でできるので、その辺は問題ないですよ。
海外バレエサマースクールオーディションの事前準備
準備を始める時期
学校によっても違いますが、早いところでは前年の10月末頃~サマースクールが開催される年の3月くらいまでが多いようです。
初めての場合は、下調べや準備にも時間がかかるので、前年の夏が終わったら計画を立て始めるといった感じで、早めに行動を開始するとよいと思います。
とはいえ、参加人数が定員に達していなければ、その後でも受け入れてくれる場合が多いです。
オーディションを申し込む学校を決める
サマースクールを行っているバレエ学校のホームページなどから情報収集をします。
チェックする項目は下記のとおりです。
開催時期、期間、スケジュール
学校によって期間もスケジュールも違います。
- 期間:1週間くらい~5週間まで
- 時期:アメリカやカナダは6月末~7月
ヨーロッパは7月~8月初旬 (あくまで目安です)
6月、7月は日本の学校はまだ夏休み前なので、そちらとの兼ね合いも考慮しなくてはなりません。
レッスン内容、メソッド
バレエのレッスン内容はどこも大きくは変わりません。
それ以外のところで、スパニッシュ、民族舞踊、ジャズなどがあったり、
英会話や現地の言語のクラスがある場合もあります。
よほどこだわるのであればメソッドも重要ですが、
短期間なのでそこまでこだわらなくてもよいかなと個人的には思います。
宿泊施設、食事など生活面
- 宿泊先:バレエ学校の寮、一般の学生寮、近隣の大学の寮、貸し切りアパート、ホームステイ、ホテルなど、学校によって違います。
- 食事:寮やホームステイであれば朝晩はついているケースが多いです。
いずれもサマースクールの応募要項を確認し、記載がない場合は問い合わせてみましょう。
費用
授業料、滞在費用、交通費などを把握して、全体の費用を確認します。
授業料はサマースクールなので、学校によっての差はそこまで大きくありません。
バレエ学校へ支払う費用の目安
- 授業料 ・・・ 1週間=約7万円位~9万円位(学校や期間、レートによる)
- 滞在費用 ・・・ 目安:1週間約6~8万円位(食費込みで)
- アクティビティー費用 ・・・任意
個人で手配する費用
- 渡航費用 ・・・地域によります。格安航空券やマイルでお安く購入しましょう!
- 保険料 ・・・1か月で2万円くらい。短期なので旅行保険でもOK
- おこずかいなど ・・任意 クレジットカードがあると便利です。
レベル
一般的に、レベルが高いと言われているロイヤルバレエスクールやパリオペラ座、ワガノワバレエカデミーなどでも、サマースクールであれば多少可能性はあります。
(それでもやはりレベルは高いですが、、、)
申請書と動画や画像を送るだけですから、希望するのであれば申し込んでみましょう。
このサイトでも、サマースクールを行っているバレエ学校をまとめた記事もありますので参考にしてみてください。
夏頃はサマースクール開催中もしくは終わったばかりで、
オーディションサイトを閉じているところがほとんどです。
毎年、秋から年明けにはアップされると思います。
関連記事:
海外バレエサマースクールオーディションの申し込み
募集要項を確認する
応募するバレエ学校のホームページから、サマースクールの募集要項を探して
よく読んで理解します。
基本的に英語ですが、翻訳機能を使ってサイト上で翻訳すれば、
だいたいの意味くらいは分かります。
必要なものを準備する
オーディションを受けるために必要な物は下記のとおりです。
- 申込書
- 写真
- 動画
- オーディション料金
申込書の他に、写真や動画が必要か、必要な場合はその内容も確認しましょう。
またオーディションを受けるにも料金が必要です。
クレジットカードなどで決済するケースがほとんどです。
写真を撮影する
ほとんどの学校はポーズの指定があります。
写真館などに行かなくても、保護者の方が撮った写真で十分です。
その方が、気に入った写真が撮れるまで何回でも撮り直せるのでお子さんも安心ですし、費用もほとんどかかりません。
(プロバレエ団への応募の場合はプロに撮ってもらう方がベター)
場所は、お教室が借りれるなら教室のスタジオで。
それが難しい場合は、なるべく背景に邪魔なものが無い場所で撮影しましょう。
動画を撮るためにスタジオを借りる場合は、動画撮影時に合わせて撮るのがおすすめです。
動画を撮影する
動画撮影のロードマップ
- 指定された内容を確認
↓ - 撮影する内容を組み立てて決める
↓ - 音源を決める
↓ - 撮影場所の確保
↓ - 撮影する人を決める
↓ - 撮影時の服装を決める
↓ - 撮影する
↓ - 編集する
*動画は必要な場合と不要な場合があります。(写真のみでOKの場合もある)
*動画の内容も、細かく指示がある場合と、ひと通りのバーレッスンとセンターレッスンのものをなどとラフな指示の場合もあります。
*撮影する内容は、指示に従ってお子さんが考えて決めましょう。
難しく考える必要はありません。
いつも教室でレッスンしている内容で大丈夫です。
*音源も用意しましょう。
レッスン用の音楽もダウンロードできる時代です。
*撮影場所は、教室のスタジオを貸していただくか、貸しスタジオを借ります。
*撮影は、できれば画質が良い方がよいですが、編集ができればスマートフォンでも大丈夫です。
*最優先させることは、撮影が上手か下手かではなく、子どもさんの良いところが撮影できていることです。(プロバレエ団への就職の場合は話が違ってくることもありますが、、)
*保護者の方や、知り合いで上手な方がいれば手伝いをお願いしましょう。
*お子さんが撮り直しを望んだ時に、なるべく気兼ねなく撮り直せることがベストです。
リラックスしてのぞめる環境を用意して撮影しましょう。
*服装(レオタードなど)についても指定がある場合がありますので、募集要項をよく確認しておきます。
最初の年は、個人で留学サポートしてくださっている方に撮ってもらいました。
その時は納得して撮り終えましたが、DVDができてから娘が
「ここをもっとこうすればよかった」とか
「あっちのレオタードの方がもっとスタイルよく見えたかも?」
と話していましたので、
やはり他人の場合は気も使いますし、時間内に終わらせなくてはという焦りも出たりしていたかもしれません。
翌年は個人で手続きすると決めていましたが、撮影や編集に自信が無かったので、撮影に慣れていて娘のこともバレエのことも良く知っている知人にお願いしました。
この時は娘も納得がいくまで撮ってもらえて喜んでいました。
※DVD撮影に関しては、下記の動画も参考になります。
※※撮影は苦手、英語(外国語)はどう頑張っても無理!という方は格安で翻訳してくれる方を探せるこちらもおすすめ
→スキルのフリマ【ココナラ】
※それでもご自身での作成がどうしても難しいという場合は、こちらのエージェントさんが比較的良心的かと思います。
応募する
今は、インターネットで簡単に応募できます。
画像や動画もウェブ上にアップして送ることがほとんどです。
娘の時は、書類はネットでしたが、動画はDVDにしてEMSで送りました。
便利な世の中になりました。
海外バレエサマースクール合格後の手続き
オーディション申請をしてしばらくすると、合否の返信メールが届きます。
この期間は学校によってまちまちで、締め切りから1か月もしないうちにくるケースもあれば2か月くらい待ったところもありました。
オーディションの申請ができた方なら、ここからはさほど面倒なことはありません。
ただ注意点もあるのでチェックしてみてください。
宿泊先の手続き、健康診断書の提出などの手続き
サマースクールへの参加の手続きになります。
※滞在先、食事、アクティビティへの参加など、たくさんのチェック項目があります。
アクティビティは無料のものと有料のものがあります。
※空港への送迎がオプションである場合とない場合があります。
無い場合は、ひとりで行くことができそうか確認し、
難しい場合は学校に問い合わせて相談してみましょう。
※健康診断書(英文)の提出が求められます。
近くで、英文で健康診断書を書いてくれる医療機関を探しましょう(数千円)
支払いをする
合格すると、授業料等の支払いのための書類もメールされてきます。
支払方法はクレジットカードなどで行います。
支払い方も、一括と2分割、またとりあえず少額(手付金のような形)といったように選べる場合があります。
支払いには期限があるため、もしも他の学校へもオーディションを申し込んでいてまだ返事がきておらず、受かっていたらそちらの方へ行きたいなどという場合は、手付金(を選べる場合)だけをひとまず払っておきましょう。
(支払った金額は無駄になってしまうかもしれませんが、半額や全額といった大きな金額よりはましです。)
また、サマースクールは申し込んでから実施されるのは数か月先になります。
その間何があるかわかりません。(怪我や病気などのリスク)
一度支払うと基本的に払い戻しは無いケースが多いです。
支払いはなるべく締め切りギリギリまで待った方が無難です。(分割にするなど)
航空券の手配をする
往復の航空券を手配します。
今の時代はご自分で手配をしたことがある方がほとんどだと思います。
初めての方は、「海外格安航空券」で検索してみてください。
たくさんでてきますよ。
初めての留学でしたら、多少高くても日本の航空会社(JAL/ANA)が良いかもしれません。
特に英会話が不安な中学生以下の子どもがひとりで行く場合は、何かあってもすぐ対応してくださる日本の航空会社が親としては安心かと思います。
その他の手続き
保険に加入
サマースクールは短期なので海外旅行保険で大丈夫です。
クレジットカードに無料で付帯されている海外旅行保険を利用することもできるかと思います。
利用方法はそれぞれかと思いますので、各クレジットカード会社へ確認してみてくださいね。
ビザ、入国に必要な手続き
短期留学の場合、ほとんどの国は観光ビザで入国できます。
ただし、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどは電子渡航認証(ESTAやeTA)の事前申請が必要です。
詳細は、留学する国の大使館のホームページで確認しましょう。
【海外バレエ学校のサマースクール】のオーディションを受けて、子どもの夢を応援しましょう!
ここまで、海外のバレエ学校のサマースクールのオーディションの申し込み手順を説明してみましたがいかがでしたでしょうか?
思っていたより簡単そう!とか、結構むずかしいかも。。と感想はそれぞれかと思います。
ひとつひとつの項目をチェックして、できるところとできないところがあるようでしたら、
できないところをどうするか考えましょう。
できないところだけを他の人に手伝ってもらうという方法もあります。
それが、教室の先生なのか、部分的にサポートしてくれるエージェントさんなのか、
そこは判断して依頼をしないといけません。
なるべくお金をかけたくないのであれば、自分でなんとかするしかありません。
今はインターネットで調べれば何でもわかる時代です。
留学すればいろいろなことを自分で何とかしなくてはなりません。
親も子も検索力と行動力を磨きましょう!
バレエ学校のサマースクールは、バレエだけでなく、さまざまな観点から子どもの視野が広がります。
10代の多感な時期にこのような経験をすることは、子どものその後の人生を大きく左右するのではないかと私は思っています。
とはいえ、現実問題としてまとまった費用が必要になることも事実です。
かけなくてもいい費用をなるべく抑えて、ぜひバレエ学校のサマースクールに挑戦させてあげてください。
お子さんの夢の実現を心から応援しています!