この記事を読むと、バレエコンクールにかかわるおよその費用を項目ごとに把握することができます。
お子さんが参加を検討している場合の金銭的な目安がわかります。
子どもがバレエを習い始めてしばらくすると、
バレエコンクールというものがあることを知ることになります。
習い始める前からご存じの方もいるかもしれませんね。
「将来はコンクールに出たりする?」
「お金かかるらしいわよ~」と言われました。
まだ先のことだけど、どのくらいかかるものなのか知っておきたいです。
私は娘が習い始めてからその存在を初めて知りました。
そしてコンクールにかかる費用がかなりの高額になるということも。。。
今から10年以上も前なので、今のように情報も無く相場も知りませんでした。。
ここでは保護者の方へ向けて、バレエコンクールに関わる費用についての詳しく解説していきたいと思います。
まずは下記の一覧表にまとめてみました。
内容 | 金額 |
---|---|
コンクールレッスン代 (音源代含む) | 5~10万円くらい(教室によって違います) ※コンクールの時期が重なったりすると まとめて○○円となることも。 |
コンクール出場料 | 2~5万円くらい(コンクールによる) |
衣装代 | 製作の場合:約10万円~ レンタルの場合:5千~2万円位 |
交通費・宿泊費 | 遠方での場合はかなりの金額に! 先生の分は出場者全員で折半 |
引率代 | レッスン代に含まれているケースもあります |
準決選・決選出場料 | 通過ごとに5千円~1万円程度かかります。 |
出場の際に写真やDVD | 各5千円~1万円 |
先生へのお礼 | 結果次第で数千円の品物~数万円まで |
その他 | コンクール会場チケット代、差し入れなど |
それぞれ詳しく解説していきますね。
コンクールレッスン代
コンクールに出場が決まると、通常のレッスンとは別にコンクール用のレッスン時間が設けられます。
この金額は教室によってさまざまのようですが一般的には、
出場者全員でレッスンを受ける場合で、上記一覧表のように約5~10万円くらいでしょうか。
教室によっては個人レッスンをしているところもあるようで、10分でウン千円など設定しているところもあるようです。
音源代(コンクールで踊る曲)は含まれている場合と別のところがあります。
コンクールでは、基本的に全幕物(くるみ割り人形とか眠れる森の美女など)のソリスト以上の踊り(バリエーション)を踊って審査されます。
約1分~3分程度のソロ(ひとりで踊る)です。
それをしっかり踊るために特別レッスンが必要になってきます。
(コンクールによっては、レッスン審査がある場合もあります。)
コンクール出場料
コンクールに出場するための費用です。
(そのまんまですね笑)
エントリー料と言ったりもします。
それぞれのコンクールによって金額は様々です。
ざっと調べてみました。
コンクール | エントリー料 |
---|---|
全国舞踊コンクール(東京新聞) | ¥23,000- |
全日本バレエコンクール | ¥35,000- |
こうべ全国洋舞コンクール | ¥28,000- |
埼玉全国舞踊コンクール | ¥21,000- |
NBA全国バレエコンクール | ¥25,000- |
YAGP日本予選 | ¥50,000- |
ジャパングランプリ | ¥35,000- |
ジャパンバレエコンペティション | ¥25,300- |
NAMUE | ¥25,000- |
エントリー料だけでも結構なお値段です。
※インフレや円安等により、以前より値上がりしてます。(2023更新)
1分~3分という短い時間でも、舞台でひとりで踊り、審査員に審査してもらうわけなので、このくらいかかってもしかたないのかもしれません。
衣装代
これは製作する場合とレンタルする場合でかなり違います。
製作の場合は約10万円くらい~
レンタルの場合は期間にもよりますが5千円くらい~
レンタルは、いろいろなケースがあります。
レンタル先 | 金額 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
教室で 持っている衣装 | 5千円位~ | *コンクールのかなり前から 着て練習できる *お安く借りれる | *汚れや傷など専門店で 借りる以上に気を使う |
他の生徒が 持っている衣装 | 5千円位~ | ||
レンタル専門店 | 期間によるが 1万円位~ | *たくさんの衣装の中から 選ぶことができる *ある程度自分の体形に合った ものを選ぶことができる | *長期になると金額がかさむ *コンクールの直前からしか 着て練習できない |
クリーニングについて
- 教室や個人から借りる場合=相手に確認してからにしましょう
(決めているクリーニング業者があるかもしれません) - レンタル専門店の場合=クリーニング込み料金の場合が多いようです
- 絶賛成長中!の小学生のうちはレンタルで十分です(費用面から考えた場合)
- クラシックチュチュ(円盤形の)の場合は、その大きさや重さにで回転しにくかったり踊りにくかったりすることもあるので、必ず試着して決めましょう(レンタルの場合でも事前に試着可能な場合が多い<送料のみ負担>)
- 体型がある程度変わらなくなる中学生以降で下記のような場合は製作した方がお得かもしれません
*同じ踊りで何度も出場する場合
*白や薄いピンクのクラシックチュチュ
→いろいろな踊りに使いまわせる
・白:オーロラ1幕、スワニルダ、グランパクラシック、パキータなど
・ピンク:オーロラ3幕、ドルシネア、金平糖など
交通費・宿泊費
コンクールは全国各地(海外も)で開催されています。
居住地の近くで開催されるコンクールでしたら、このあたりは必要最低限ということになりますが、
遠方のコンクールに出場する場合はかなりの高額になります。
例えば、
神戸全国洋舞コンクールに山口県から参加する場合。
*交通費=新幹線代(往復)約25000円
*宿泊費(3泊分として)=約30000円
合計=55000円
*もっと遠距離だったり期間が長かったりすれば、当然ながらこの費用は増えていきます。
更に、引率の先生の交通費宿泊費は参加者で折半することがほとんどなので、
参加人数が少なければその分金額は大きくなります。
引率代
コンクールレッスン代などに含まれている場合もあります。
参加人数が多くて助教の先生なども引率してくださる場合は、
その分の費用が別途でかかることがあるかもしれません。
準決選・決選出場料
これはコンクールによって、予選・準決選・決選と次の段階へ進出するときに支払うものです。
だいたい下記のような感じです。
コンクール | 進出料 |
---|---|
全国舞踊コンクール(東京新聞) | ¥5,500- |
こうべ全国洋舞コンクール | ¥5,000- |
NBA全国バレエコンクール | 決選¥15,000- (曲により\25,000-) |
YAGP日本予選 | \10,000- |
ジャパングランプリ | \10,000- |
通過したら親も嬉しいし、もちろん支払いますけどね、、、、、
写真・DVD
コンクールに出場した際に、本人の舞台での写真とDVDを購入することができます。
当日申し込む形で、強制ではありません。
コンクールは撮影禁止なので、自分の踊りを確認したい場合は、
写真もDVDを購入しないといけないわけですが、これも例にもれずお高いです。
DVDは、コンクールにもよりますが、だいたい5000円前後でしょうか。
準決選・決選と全部購入したら15000円です。。。
写真も今はインターネットで申し込みできる場合がほろんどのようですが、
当時は3枚組、5枚組という感じで申し込んでいました。
こちらもだいたい5000円前後でしたね。
- DVDは当日もらえるので、決選へ進む場合は予選での踊りを見返すことができるので購入する人が多いです。
- 写真は、DVDがあれば不要かなとも思います。
余裕があれば記念に購入してもよいかもしれません。
先生へのお礼
コンクール後のことになります。
コンクールで入賞した場合などに、先生にお礼をお渡しすることが一般的なようです。
教室で金額などが決まっている場合もありますので、そこは先輩ママに聞いてみましょう。
決まっていない場合は、保護者の方で考えて決めることになります。
相場はあって無いようなものです。
小さなコンクールで入賞した時は、商品券プラスちょっとした品物をお渡ししました。
先生への感謝の気持ちが伝わればよいのではと私は思いますが、、
その他
他にも見落としがちなこんな費用がかかる場合もあります。
- コンクール会場へ応援に行く場合の入場料=無料~3500円くらい
- コンクール会場へ応援に行く場合の交通費=場所による
- 差し入れ
- トゥシューズ代
①②コンクール会場へ応援に行く場合の入場料、交通費
コンクールを観るためには入場料が必要な場合がほとんどです。
会場までの交通費もかかります。
遠方開催のコンクールであればそれなりの金額になってきます。
家族で観に行くとなれば掛け算です。。
③差し入れ
コンクール会場の楽屋へは、決められた人数しか入れません。
だいたいが、先生や助教の先生、保護者数名のみが準備や指導のために入ってくださいます。
参加人数が多いと先生方はずっと楽屋にいることになるので、食べ物や飲み物を差し入れします。
教室によってさまざまとは思いますが、娘の教室では、
誰か買う人を決めてまとめて買って楽屋に届け、
あとから参加者全員でかかった費用を割るようにしていました。
④トゥシューズ代
コンクールレッスンを受けるということは、トゥシューズを履いてのレッスン時間も増えることになります。
当然のことながら、トゥシューズの消耗も激しくなるので出費もかさみます。
最近は、以前と比べてトゥシューズの値段が上がっているようですね。。
それでも必需品なので購入しないわけにはいきません。。
バレエコンクールの費用はメリハリをつけよう
ここまで、バレエコンクールにかかる費用につての内訳を解説してきましたが、
全てを合計すると、一つのバレエコンクールに出るためには、最低10~15万円は必要です。
遠方のコンクール、長期のコンクールになれば、費用はもっと膨らみます。
この金額を、高いとみるかそうでもないとみるかは各ご家庭によって違ってくるかとは思いますが、個人的にはお安くない金額だと思います。
子どもさんが頑張っているバレエを応援してあげたいと思うのは親であれば当然ですが、
現実問題としてお金には限界があります!
必ずかかる費用と抑えられる費用を分けて考え、抑えられる費用はなるべく節約していきましょう。
- 必ず必要な費用=コンクールレッスン料、コンクール出場料、交通宿泊費、引率代、準決選決選進出料
- 抑えられる費用=衣装代、DVD・写真代、入場料、(差し入れ:割り勘等)
- コンクール後に必要な(必要かもしれない)費用=お礼
バレエが大好きな子供さんの将来を応援するために、コンクール費用はメリハリをつけていく事が大切です。
その時々で、子どもさんにとって必要だなと思うコンクールを選んでエントリーすることも大事になってきます。
いずれにしても、「コンクールに出たい」と子どもさんが言ってきた時に慌てないように、お金も心も準備しておきましょう。