この記事を読んでいただくと、バレエ留学するための方法を、難易度や費用別に知ることができ、それぞれの方法のメリットやデメリット、お子さんやご家庭に合ったバレエ留学の方法も知ることができます。
海外のバレエスクールで一日中バレエのレッスンをしたい!
バレエ留学をして、海外でバレエダンサーとして働きたい!
と夢が膨らむお子さんも多いことと思います。
先日挑戦したコンクールではスカラシップや入学許可をもらうことができませんでした。
コンクール以外で留学する方法はあるのかしら。
費用の事も気になるし。
まだ小学生の娘も将来はバレエ留学してバレリーナになりたいと言っています。
まだ先のことだけどバレエ留学って誰でもできるわけでは無いですよね。
留学するにはどんな方法があるのかしら?
サマースクールの入学許可を頂いたことはありましたがスカラシップを頂いたことはありませんでした。
それでも高校3年生の時に留学することができました。
いざという時のために、親としてはバレエ留学するための方法を知っておきたいところ。
金銭的なことも考えなくてはなりません。
(ここが不要な方はスルーしてくださいね笑)
ここでは、海外のバレエ学校へ留学する方法を、下記の点に絞ってまとめてみました。
- バレエ留学までの難易度
- バレエ留学までの費用
- バレエ留学後の費用
参考にしてみてくださいね。
方法 | 留学までの難易度 | 留学までの費用 | 留学後の費用(授業料・生活費以外) | |
---|---|---|---|---|
エージェントに依頼 | ||||
日本で開催の 講習会・セミナーに参加 | ||||
海外サマースクール参加 (個人申請) | ||||
海外オーディション (個人申請) | ||||
コンクール | 入学許可 | |||
スカラシップ |
※留学までの難易度
=高い ⇔ 低い
※留学までの費用、留学してからの費用
=高額 ⇔ 低額
※留学後の費用に関して、授業料や生活費などは国によって違ってくるのでここでは除外しています。エージェントやサポートなどにかかる費用のことになります。
もう少し詳しく詳しく解説していきますね。
エージェントに依頼
バレエ留学専門のエージェントに相談すると、留学先を選んだり、準備をしたり(DVDや書類の作成など)、オーディションの申し込みをしてくれたりします。
オーディションツアーをしているところもあります。
メリット
- いろいろな相談に乗ってくれる
- 必要な準備や手続きをしてくれる
- オーディションツアーなどに同行してくれる
- 留学費用以外の費用がかなりかかる
- 留学後もサポート費用がかかる場合もある(選択できる)
留学そのものにもかなりの費用が必要になるのですから、それ以外のところはなるべく抑えたいところ。
今は翻訳サイトなどもあって、英語が不得意、もしくは留学先の言語が難しくても
ある程度までは調べることができます。
エージェントを利用するのは最後の手段と考える方が賢明かと思います。
- コンクールや講習会に参加してみたけれど、なかなか留学先が決まらない。
- 英語や留学先の言語での手続きに不安がある。
- 金銭的に余裕がある。
- 小学生など低年齢で、現地でもサポートを付けたい場合
日本で開催の講習会・セミナーに参加
国内でたまに行われているバレエ留学のための講習会やセミナー。
主催されている学校限定になることがほとんどですが、留学許可をもらえる講習会もあります。
初めて一日中バレエのレッスンを受け、ホテル滞在したことで、生活面でも少し成長できたように思います。
メリット
- 国内開催なので、会場までの交通費が海外よりは抑えられる。
- 海外の講師のレッスンを受けるので、留学の疑似体験ができる。
- 講師が所属しているバレエ学校の留学許可がもらえることもある。
デメリット
- 地方在住者は交通費等がかかる(開催場所のほとんどが関東や関西が中心)
- 講習会にもよるが、留学できる倍率は高い傾向(難易度高め)
- 主催しているバレエ学校への留学を希望している人
- 留学未経験で海外の先生の講習を受けてみたい人
- 長期(1週間~)の講習会の場合、参加することで留学前の疑似体験や経験にしたい人(一人暮らしやひとりで行動、ホームシック対策)
留学を目的とするならば、バレエ学校主催の講習会、もしくは留学生を募集している講習会を選びましょう。
海外サマースクール参加
海外のバレエ学校のサマースクールは、コンクールのスカラシップや入学許可などでご存じの方も多いと思います。
サマースクールはコンクールに出なくても、個人で申し込むこともできます。
初めての留学の場合、私のおすすめはこのサマースクールです。
メリット
- 基本有料なので、OKを出してくれるところが多い
- そのバレエ学校のレッスン内容や雰囲気、先生との相性などがわかる
- 長期留学に備えての練習になる(一人で生活することなど)
- 長期留学のオーディションを兼ねている場合もある
デメリット
- 申し込みの手続きを自分でするので時間を取られる
(参加者の画像や動画が必要な場合がほとんどです) - 手続きは基本的に英語(もしくは現地の言語)なのである程度の語学力が必要
(とはいえ、翻訳サイトやアプリを使えば中学英語レベルで問題なし) - 長期留学に繋がるかはわからない
- 初めてバレエ留学する人
- そのバレエ学校の長期留学を希望している人
- エージェントを通して申し込める学校もありますが、費用がそれなりに高くなります。
- 費用を抑えるなら、少し大変かもしれませんが個人で申し込むことをおススメします。(下記の関連記事を参考にしてみてくださいね)
海外オーディション
これは、現地のスクール入学のためのオーディションに直接行って受験する方法です。
事前に必要書類や映像などを送って、受験許可が下りたらオーディションを受けに行くといった流れが一般的です。
メリット
- 現地のスクールの様子がわかる
- 日本人以外もオーディションを受けに来ているので現実を知ることができる(刺激になる)
- オーディション前の書類審査がある場合は、書類通過後に現地へ行くのでハードルが低くなる
デメリット
- 事前の申し込みや手続きが必要
- 申し込んでも書類で落とされることもある
- 現地までの交通費や宿泊費がかかる
- 現地へ行っても受からないケースもある
- 受かった場合は、その後の手続きもある
- どうしても行きたいバレエ学校がある人
- コンクールでの留学先探しに疲れた人
- 中学生以下はあまりおすすめしません
(ある程度自分でなんでもできるようになってからでないと難しいことも多いです) - 親の手助けは必要最低限にして、基本的に本人にまかせる
事前に申し込んで参加許可をもらっていたオーディションを受けに行きました。
この時は、これがだめならバレエ留学はあきらめる覚悟でした。
コンクールで入学許可
最近では、海外バレエ学校のスカラシップや入学許可を頂けるコンクールもかなり多くなってきていますよね。
スカラシップは授業料免除ということですが、
入学許可は、授業料は払ってもらうけどレッスンを受けに来てもいいよということです。
また期間はいろいろで、1週間など超短期から一年間などの長期まで様々です。
メリット
- オーディション不要(コンクール自体がオーディション)
- 煩雑な申し込み不要、もしくはコンクール主催者側からのフォローがある
デメリット
- 留学費用はかかる
- 自分の希望している学校から許可をもらえるかはわからない
- コンクール出場の費用がかかる
- コンクールで実力を試したい人
- 個人での手続きに不安がある人
- コンクールで入学許可をもらえる自信がある人
コンクールでスカラシップ
皆さんが一番に考えるのはこの『スカラシップ』ではないでしょうか。
スカラシップとは授業料免除のこと。
娘がバレエを始めた頃くらいまではスカラシップといえば、ローザンヌ国際コンクールくらいでしたが、今では国内でもスカラシップの出るコンクールはたくさんありますよね。
これは、海外のバレエスクールの方から、
「あなたのような将来有望な人はぜひうちのスクールに来て学んで、
将来はうちのバレエ団で活躍してほしい!」とラブコールを受けているっていうこと。
生活費も補助を出してくれるところもあります。
メリット
- 学費がかからない(半分免除などもあったり、免除の比率はいろいろ)
- コンクールの主催者側から留学の案内や手続き等のフォローがある
- スクールの先生、特に代表の先生に気に入られるといろいろ優遇があることも
デメリット
- コンクール出場のための費用はかかる
- スカラシップを頂けるのは一握りの人たちという現実がある
とはいえ、渡航費や生活費は別途必要になります。
- コンクールで実力を試したい人
- 個人での手続きに不安がある人
- コンクールでスカラシップをもらえる自信がある人
- わたし個人的には、スカラシップを得るためにコンクールに出続けるのはあまりお勧めしません。子も親も確実に疲弊します。。。
- スカラシップは素質のある子しかもらないという現実を受け入れることも大事
- 留学を考えるのであれば、別の方法も視野に入れてみましょう。
バレエ留学の方法はコンクール出場だけではありません
バレエ学校は世界中にたくさんあります。
レベルの高い学校となるともちろんハードルは高くなります。
そもそも海外のバレエ学校は、バレエ団に入団できるレベルのダンサーを育成するところです。
国公立のバレエ団であれば、バレエ団員は公務員的な存在であったりします。
なので当然、海外の留学生を受け入れるために存在するわけではありません。
それならなぜ留学生を受け入れるのかというと、
バレエ学校も国公立でない限りは経営があるので生徒を集めなくてはなりません。
(これを言っては身も蓋もないかもしれませんが、、)
国公立であっても、真面目で熱心、技術的にレベルの高い日本人を受け入れて、
他の生徒のお手本、刺激にしたいなどとと思っている学校も多いです。
バレエ留学を目的とするならば、スカラシップを狙ってコンクールに出続けるよりも、
難易度的にも費用的にも他の方法を私はお勧めします。
おすすめの順番
- 国内の講習会参加
↓ - 海外サマースクール(個人申し込み)→長期留学
↓ - ②がかなわなかった場合、海外オーディション
授業料が多少必要でも、バレエに必要な技術や知識をしっかり学べる学校を選んで、チャレンジしてみてください!
お子さんのバレエ留学の夢を応援しています。